こんにちは!
四日市の塩浜にある陽のひかり接骨院・整体院の院長の見並です。
本日もブログを読んで頂きありがとうございます。
前回に引き続き、今回も自律神経について書いて行きたいと思います。
よろしければ先に前回のブログも読んで頂ければと思います。
自律神経については、症状や健康等とも繋がりが深いので書く事は沢山あるのですが、今回はセミナーとも関係が有りそうな『ポリヴェーガル理論』について出来るだけかみ砕いて簡単に書きたいと思います。
※今回は復習と理解度を上げる事、導入編として知ってもらう事を目的としております。
『ポリヴェーガル理論』はかなり難しい事にも介入しますので、もっと深い事を知りたい方、ご興味が有る方は調べてみて下さいね。
『ポリヴェーガル理論』とは
ポリ ➡ 多重
ヴェーガル ➡ 迷走神経
となり、日本語にすると『多重迷走神経理論』となります。
これだけ聞くと難しく聞こえるかも知れませんが、リラックスする時に働く副交感神経は、脳神経の迷走神経が主な構成となっており、それが腹側と背側の2つに分かれて、それぞれ環境に対して違う働きをしているという事を言ってます。
もっと簡単に言うと【自律神経は3つに分かれており】その中でも【副交感神経が2つに分かれている】という事になります。
この理論が発表されるまでは、自律神経には交感神経と副交感神経の2つが有り、それぞれがバランスを取る事で、活動が行われていると言われていました。
なので従来のうつ病などは、副交感神経を交感神経優位にすれば良いという考え方も有りましたが、少し話が変わってきます。
少し細かくして見ていく必要も有ると思うので、次に『腹側迷走神経』と『背側迷走神経』について書いて行きたいと思います。
※交感神経については以前のブログに書いてありますので、そちらを読んで頂ければと思います。
『腹側迷走神経』とは
自律神経の中でも、最も最後の哺乳類に進化する際に出来た神経と言われています。
これが従来の副交感神経の作用と呼ばれているものに一番近く、落ち着きやリラックスに関与しています。
これらに加えて社会的な繋がりにも関与が有り、最も人間らしい神経とも言われています。
会話をする際に、自然と笑顔になる様に、のどや顔、耳、心臓や肺などの動きを無意識の内に動かしたりもします。
この状態の際は心拍も60~90台と安定し、血管の弛緩や拡張が起きます。
『背側迷走神経』とは
自律神経の中で一番最初に出来上がったものと言われています。
関与する活動としては『不動化』『代謝の維持』『シャットダウン』になります。
過剰になると凍り付き状態になり、イメージ的には死んだふりをしている様な状態になります。
この状態の時は、心拍が4、50台になり、呼吸も浅くなりすぎていて、瞳孔も非常に小さくなるのが特徴となります。
心的ストレス、トラウマにによる、頭では分かっているけど、学校や仕事場に行けない、身体が動かないという物事にも、この背側迷走神経は大きく関係していると言われています。
身体への症状、行動の制限などに関しては、それぞれ出方も違うと思うのですが、それぞれの神経が環境に合わせて上手くバランスを取っているため、このバランスの中で不動までは行かなくても、背側迷走神経が痛みなどの症状に関与している方、交感神経優位の状態から、上手く腹側迷走神経への切り替えが出来ない方など、日常にも大きく関与していると考えます。
こういった事を踏まえると、環境と向き合うために、身体の状態を整える事、考え方、コミュニケーションの大切さも見えて来やすくなる様に思います。
背側迷走神経などは、自分が認知している以外の危険や刺激によっても反応してしまっている場合もあるので、まず何が問題なのかを整理する事も重要です。(これは自分では難しい場合も多いです。)
現環境の人間関係などに対して、安心や安全を思える事、トラウマに対しての向き合い方も重要となってきますからね。
前回は分子栄養学の講義の中でポリヴェーガル理論の話が出ましたが、今回の合宿では、これを心理学の観点から教えて頂けるとの事なので、自分の中の部分もしっかりと整理して、参加できると得られる事も多いと思います。
どうしても難しい言葉も入ってしまいますが、読んで頂き参考にして頂けたのであれば幸いです。
本日もブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました!