こんにちは!
四日市の塩浜にある『陽のひかり接骨院・整体院』の院長の見並です。
本日もブログを読んで頂きありがとうございます!
今日は『ハムストリングス症候群』について書いて行きたいと思います。
ハムストリングス症候群(Hamstring Syndrome)とは
ハムストリングス症候群は、ハムストリングス(太ももの裏側にある筋肉群)が関与する一連の症状を指します。
特にスポーツ選手や運動習慣のある人々に多く見られるもので、主に以下の症状に関連します:
- 筋肉の痛み(肉離れや筋肉の過負荷)
- 筋肉の緊張や硬直
- 股関節や膝の不安定感
- 慢性的な痛みや違和感
この症候群は、急激な運動、繰り返しの筋肉の負荷、または不適切なウォームアップやクールダウンに起因して発症することが多いです。
1. ハムストリングスの役割
ハムストリングスは、スポーツをする方であれば、よく耳にする筋肉だと思いますが、太ももの後ろに位置する3つの筋肉(半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋)から成り立っています。
これらの筋肉は、主に以下の役割を担っています。
- 膝の屈曲:膝を曲げる動作。
- 股関節の伸展:股関節を伸ばす動作、例えば歩行や走行時の足を前に出す動作に重要。
- 体幹の安定性維持:歩行や走行時に体幹を安定させるための補助的な働き。
これらの筋肉は、非常に大きな負荷がかかる場面、特にランニングやジャンプ、急な方向転換などで使われます。
そのため、過剰な負荷や無理な使い方が続くと、筋肉の炎症や損傷が生じることがあります。
2. ハムストリングス症候群の原因
ハムストリングス症候群の原因は多岐にわたります。
a. 急激な負荷や過度の使用
- スポーツ選手やアスリートが急激にスプリントをしたり、高速で走ったりする際に、ハムストリングスに過度のストレスがかかることで発症します。
- 長時間のトレーニングや反復的な運動により、筋肉に疲労が蓄積され、傷害を引き起こすことがあります。
b. 筋肉の不均衡
- ハムストリングスとその対側にある大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)との筋力の不均衡が、ハムストリングスに過度のストレスをかける原因となります。
- 大腿四頭筋が強すぎると、ハムストリングスに過剰な負担がかかり、筋肉が損傷しやすくなります。
c. 柔軟性の不足
- ハムストリングスが硬いと、筋肉が伸びきらず、動作中に過剰な引っ張りが加わることになります。これが筋肉の損傷や痛みの原因となります。
d. 不適切なウォームアップやクールダウン
- 運動前に十分なウォームアップを行わないと、筋肉が冷えた状態で急に負荷をかけることになり、スポーツ傷害を引き起こしやすくなります。
- また、運動後のクールダウンが不十分だと、筋肉が硬直し、回復が遅れることがあります。
e. スポーツ特有の動作
- サッカーやバスケットボール、陸上競技などによる急激な収縮、膝の屈伸に加えて回旋など、ハムストリングスに負担がかかる動きが多いスポーツにおいて、この症候群がよく見られます。
3. 症状
先程も簡単に書きましたが、ハムストリングス症候群の主な症状には、次のようなものがあります
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痛み
ハムストリングス部分、特に筋肉の付着部や中央部に鋭い痛みが感じられる方が多い様に思います。 -
。痛みは運動中や運動後に悪化し、歩行や走行が困難になることもあります。
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筋肉の硬直やこわばり
ハムストリングスが硬くなり、動きが制限されることがあります。 -
特に長時間の座位後や運動後に顕著に出やすいと思います。
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腫れや炎症
鋭い痛みの後に軽度の腫れや赤み、温感が感じられることがあります。 -
筋肉の違和感
痛みの他に、筋肉が張っている感じや引っ張られるような感覚を感じることがあります。 -
筋力低下
痛みや損傷により、筋力が低下し、足を引きずるような歩き方になることもあります。
4. 当院で出来る事
ハムストリングス症候群の治療は、損傷の程度に応じて段階的に行うことが重要だと考えます。
お身体の状態により行う事は違いますが、良く行う施療について書きましたので、参考にして頂けたらと思います。
a. 初期治療(R.I.C.E法) 軽度炎症~炎症状態が顕著な場合
- Rest(安静):患部を休ませ、過度の負荷を避けます。
- Ice(氷冷):痛みや炎症を抑えるために、患部を冷やします(15〜20分程度、1日に数回)。
- Compression(圧迫):包帯やサポーターで患部を軽く圧迫し、腫れを防ぎます。
- Elevation(挙上):足を心臓より高い位置に挙げることで、腫れを軽減します。
b. 施術
- 痛みが軽減した後は、筋力強化、柔軟性の向上、バランスの改善を目的とした施術が有効となってきます。
特にストレッチや筋力トレーニングを行うことで、筋肉の不均衡を改善し、再発防止のための施術を行っていきます。ハムストリングスを柔軟に保つためのストレッチや、股関節の可動域を広げるストレッチが効果的です。 - 筋肉の張りや硬直を解消するために、周辺の筋肉や関節の調整、筋膜リリースが有効な事も多いです。
- お身体の状態によっては、タンパク質やマグネシウムなど栄養に事もアドバイスさせていただきます。
5. 予防策
ハムストリングス症候群を予防するためには、以下の方法が有効なのでご紹介させて頂ければと思います。
- ウォームアップとクールダウン:運動前後に十分なウォームアップとクールダウンを行い、筋肉を温め、柔軟性を保ちます。
- 筋力バランスの改善:ハムストリングスと大腿四頭筋の筋力のバランスを保つことが重要です。両方の筋肉を均等に鍛えることで、運動時の筋肉への負担を軽減できます。
- 柔軟性の維持:定期的にストレッチを行い、ハムストリングスの柔軟性を保つことが予防につながります。
- トレーニングの段階的な負荷:運動強度を急激に上げることは避け、徐々に負荷を増やすことで怪我を防ぎます。
スポーツされる方にも多いので、今回はそれについて書きましたが、久しく運動をされていない方で旅行に行きたくさん歩いて発症するケースなども有ったりするので、隠れハムストリングス症候群の方も多い様に感じております。
しっかりと処置をすることで、症状が楽になる方も多いので、お困りの際はぜひ『陽のひかり接骨院・整体院』にご相談くださいね。