こんにちは!
陽のひかり接骨院・整体院の院長の見並です。
本日もブログを読んで頂きありがとうございます!
今日は手首の小指側に痛みが出るTFCC損傷について書いて行きたいと思います。
TFCC…あまり聞きなれない言葉ですよね。
正確にはTFCC(Triangular Fibrocartilage Complex)損傷と言い、単に外傷やスポーツによるものだけでなく、生活習慣とも密接に関連しています。
特に、手首に過度な負担をかける日常的な動作や姿勢が、TFCCへのストレスを引き起こすことがあります。
生活習慣がTFCC損傷に与える影響を書いて行きますね。
1. 繰り返しの手首の使用
TFCC損傷は、手首を頻繁に回転させる、あるいは強い力をかける動作を繰り返すことによって引き起こされることが多いです。
例えば
- パソコン作業やスマホの使用: 長時間、手首を固定した姿勢で使い続けると、手首に負担がかかり、TFCCにストレスを与えることがあります。特に、キーボードやマウス操作時の手首の角度や位置が不適切であると、慢性的な摩耗や微細な損傷が蓄積されることになります。
- 手首を使った重い作業: 例えば、荷物を持つ際に手首に過度な負荷をかける作業(引っ張る、押すなど)も、TFCCを傷つける原因となります。
2. 手首を多く使う趣味やスポーツ
手首を頻繁に使用する趣味やスポーツを行っている場合、TFCC損傷のリスクが増加します。
特に次のような活動は注意が必要です。
- テニスやゴルフ: 手首をひねる動作が多く、特にフォロースルーで手首に強い負荷がかかります。特に手首に過度な回旋や衝撃が加わる動作が多いスポーツでは、TFCCが損傷しやすいです。
- 重量挙げやボクシング: 重い物を持つ、あるいは拳で打つ動作など、強い力が手首に集中するスポーツもTFCCへの負担を増加させてしまいます。
- ダンスや体操: 手首を使って体重を支える動作(例:床に手をついて体重をかける)もリスク因子です。
3. 不良姿勢
不良な姿勢や手首の使い方が、TFCC損傷を引き起こす原因となります。
例えば
- 手首の曲がった姿勢での作業: 長時間、手首を過度に曲げた状態で作業を行うと、手首の内側の組織に負担がかかり、TFCCを損傷することがあります。特にパソコンやスマホの長時間使用時に見られる手首の曲げ過ぎはリスクが高くなると考えます。
- 腕や手首を固定した姿勢: 手首を不自然な位置に固定したままでいることも、TFCCにストレスを与える原因となります。例えば、キーボードやマウスを使うときに手首が浮いたり、手のひらを下向きにして作業することが負担になる場合があります。
4. 加齢による変化
加齢に伴い、TFCCは自然に摩耗し、弾力を失うことがあります。
この変性が進むと、軽微な外的ストレスや負荷で損傷しやすくなります。
高齢者の場合、手首にかかる負担が少ない日常生活でも、TFCCの摩耗や微細な損傷が起こる可能性があります。
5. 生活習慣における過度な使い過ぎ
- 長時間同じ姿勢を保つ仕事: 長時間にわたって手首に負担をかけ続ける職業(例えば、事務職、パソコン作業が多い職業など)は、TFCC損傷のリスクを増加させる要因となります。
- 休息不足: 手首に負担をかけ続けている場合でも、休息を十分に取らないことが慢性化すると、損傷が進行します。手首を酷使する仕事や趣味がある場合、定期的に休憩を取り、手首をリラックスさせることが重要です。
6. 体重管理や健康習慣の影響
肥満や過体重も手首に余分な負担をかける要因となります。
過剰な体重は手首に直接的な負荷をかけるだけでなく、手首を使う活動時にもストレスが増加します。
また、体重の増加に伴い、関節や靭帯の健康が損なわれることがあるため、手首の損傷リスクが高まることもあります。
7. 栄養と骨の健康
TFCC損傷は、骨や軟部組織(軟骨)の健康状態とも関係があります。
カルシウムやビタミンDが不足していると、骨が脆弱になり、手首に過度な負担がかかった際に損傷を受けやすくなります。
栄養不足が原因で軟骨や靭帯が弱くなることも、TFCCの損傷リスクを高めます。
生活習慣の改善と予防策
TFCC損傷を予防するためには、生活習慣の見直しが重要です。
以下のような対策が効果的です。
- 作業環境の改善: 長時間パソコンを使用する場合、手首の位置や角度に注意し、エルゴノミクスに配慮した作業環境を整えることで負担が軽減できる場合もあります。
- 適度な休憩: 定期的に手首を休めることが大切です。特に手首を使い過ぎる作業をしている場合は、休憩を取るように心がけましょう。
- ストレッチと筋力強化: 手首の柔軟性を保つためのストレッチや、手首周辺の筋肉を強化するエクササイズを行うことで、TFCCへの負担を軽減できます。
- 姿勢の改善: 良い姿勢を維持することで、手首への負担を減らすことができます。特に手首を使う作業時には、正しいフォームを保つことが重要です。
- 適切な体重管理: 体重管理を行い、関節にかかる負担を軽減することが重要です。適切な栄養素を摂取し、骨や軟部組織の健康を保つことも、予防に役立ちます。
TFCC損傷は、生活習慣や日常的な活動の影響を大きく受けます。
特に手首に負担をかける動作が多い場合は、早期に症状に気づき、対策を講じることが予防のカギとなります。
今回はTFCC損傷とはどのような物なのか、自身で気をつけるならどの様にしたら良いのかという所を中心に書かさせて頂きました。
次回はそれでも中々治らないという方に向けて、整体のメリットも含めて書いて行きたいと思います。
参考にして頂けたら幸いです。