こんにちは！
四日市市の塩浜にある『陽のひかり接骨院・整体院』の院長の見並です。
今日は寝違えと首の痛みについて書きたいと思います。
今回ご相談頂いた患者様は、数年前からよく寝違えの様な症状を繰り返している方でした。
寝違えの症状が出ると肩甲骨の辺りから首にかけて、棒が入った様な張り感が有り、首の痛みや動き辛さが出る状態でした。
繰り返しているので慣れたと言いつつも、寝違えの状態になってしまうと、首の症状が気になってしまい、お仕事などををする際も、集中する事が出来ず困っていました。
発症してすぐの時は、痛みが強い事もあり、病院を受診しようと思ったみたいなのですが、お仕事が忙しい事も有り、２，３日様子を見ていると、寝違えの症状がある程度落ち着きはしていたので、今まで特別に治療を行う事はしなかったそうです。
ただ寝違えの症状が落ち着いたとしても、首から肩に掛けて動き辛さや重さを感じていて、いわゆる肩こりの様な症状はは慢性的に感じていました。
寝違えの症状を繰り返していたため、症状が出るたびになんとかしなければならないと思っていたそうなのですが、知人に相談したところ当院をご紹介頂きご来院頂きました。
経過をお話しする前に『寝違え』について少し説明したいと思います。
寝違えの原因や発症機序については諸説あり、実際にお身体の状態や日常での身体の使い方によっても違うと思います。
首の関節を捻挫の様に痛める説、胃や肝臓などの内臓疲労説、首から神経が伸びている横隔膜説、腋窩神経など腕に伸びている神経が圧迫される説など様々です。
一言で寝違えと言っても実際現場で見ていて、実際に検査を行ない施術を行うと、首から行なって症状が取れる人、脇や肩から施術して変化が出る人、肋骨周辺から施術すると首が動く人がいますので、そのどれもが原因として有る様に感じております。
寝違えを何度か繰り返していると、筋緊張から関節の動きが偏り、特定の動きや負荷に対して弱くなり再度痛めやすくなってしまいます。
今回の患者様も何度か寝違えを繰り返されていた為、首の可動域に偏りが有り、検査の中、首を動かすと痛みが出ていました。
また今回の方は、首の関節の中で『動き過ぎてる関節』と『動きが悪くなっている関節』が顕著に有りました。
首には7つの骨が有り、骨と骨の間のそれぞれに関節が有るのですが、寝違えを繰り返されている患者様は、先程挙げた『動き過ぎている関節』が緩くなる『ルーズニング』と呼ばれる状態になっている場合があります。
動きが悪い関節は動かせば良いですが、この『ルーズニング』は靱帯なども緩んでしまっているので、簡単には治りません。
今回の患者様は状態を変えるために、まさしく先程説明した状態でしたので、首の調整をメインに行っていきました。
今回のケースでは、後頭骨と頸椎の関節と、首の下の方の関節の動きがあまり良くないため、頸椎の真ん中の辺りの関節がルーズニングを起こし、負担が増えている状態でした。
最初の検査の際にそれが分かったので、先ほど挙げた動いていない所を動かすと、それだけで首の動ける範囲が増え、首の痛みにも変化が出ていました。
指標が決まったので、首の調整をメインにし、その他にも首の負担を下げるため、胸椎や肩甲骨、巻き肩などの姿勢も含めた調整も行ないました。
施術後首も動くようになり、痛みが出なくなる事も体感して頂いたのですが、日常の負担に加えて、お身体は良くも悪くも一定に保つという仕組みがあるため、良い状態が維持出来るようになるまでは、集中的に治療を行う事をおすすめしております。
お身体の状態も説明をさせて頂き、症状を繰り返さないために、集中期間を設けた継続的な治療をお考えいただきました。
2回目のご来院頂いた際は、首の痛みや肩こりの症状も出ていなかったのですが、検査を行うと、関節の動きにまだ固さが有り、最大限動かすと首の痛みが出る状態でした。
なので2回目も関節に動きを付ける施術を中心に行った所、最初の時よりも状態が良い所が多いため、施術出来る範囲も増え、初回よりもさらに良い状態を体感して頂きました。
3回目に来て頂いた際は、首の関節の状態がある程度動く様になっていたので、先ほど挙げた肩甲骨や胸椎など少し範囲を広げて、日常でより首の負担が掛からない様な施術を行いました。
4回目５回目と施術を行っていくと、全体的に良い状態が維持が出来る様になり、症状も出なくなっていたので、今度は施術の間隔を空けながら、状態の経過を見させて頂きました。
現在通院を始めてから４カ月程経ちますが『寝違い』やそれに伴った『首の痛み』は出ておりません。
関節の一つ一つをしっかと動ける状態に変えていけば、繰り返していた症状や、慢性的に出ている症状も、改善出来るかもしれません。
四日市にて寝違えや首の痛み、肩こりの症状でお悩みの方は『陽のひかり接骨院・整体院』にご相談下さいませ。