こんにちは!四日市市塩浜にある、陽のひかり接骨院・整体院 女性セラピスト 見並です。
今回は産後のママに起こりやすい症状【膝の痛み】について書いていきたいと思います。
意外と多い膝痛
当院にお越しいただく患者様で膝の痛みを訴える方は多くみえます。
お話を聞いていくと、「座ったり立ったりする際に痛む」「長時間運転をしていると痛む」「赤ちゃんを抱っこしていると痛む」など、様々な場面で痛みを感じる方が多いです。
それには、産前と産後の身体の変化や、産後の身体の使い方が大きく関係しています。
産前と産後の身体の違い
産前と産後の身体の違いについては過去の記事でも掲載しています。
妊娠から出産までの10カ月。10カ月の間にお腹の中の赤ちゃんはすくすく成長し、出産前にはお腹は大きく前に突き出し、約4キロ(赤ちゃん+羊水)ものおもりを24時間つけた状態になります。
お腹が大きく前に突き出すと、お腹を支えようと腰はどんどん反り、反り腰の状態になります。
また、妊娠中はお腹が大きくなるにつれ腹筋が伸びていき、産前は自然と使えていた腹筋も上手く使えなくなってしまいます。
腹筋が上手く使えないと産後も反り腰の状態が続きやすくなります。
骨盤が広がると
本来女性は男性に比べて骨盤が広い方が多いため、内股になりやすく股関節の内旋傾向の方が多いです。
妊娠中の経過とともに腹部が膨らんで来ると、内旋が行ないづらくなったりする方もいます。
(もちろん人によって異なります)
妊娠中はリラキシンというホルモンが分泌されます。このリラキシン、赤ちゃんを出産する準備をしてくれるホルモンなのですが、その影響で骨盤周りの筋肉や靭帯が広がり、骨盤自体も広がりやすくなり、これもまた股関節の動きには大きく影響を及ぼします。
出産後も妊娠中の身体の使い方が戻らない、以前と筋肉などの状態も違うため、しっくりこない方も多いです。
元々股関節が外旋傾向の方もいらっしゃるので、色々なパターンが考えられますが、今回の膝の痛みには妊娠前と出産後の身体の使い方の変化に加えて、骨盤と深い関係にある股関節の動きが大きく関わるので、最初にこれを書かさせて頂きました。
膝の痛みと股関節
股関節は膝を動かすために重要な筋肉が多々ついています。
先述した通り、骨盤が開くと股関節の動きにも変化が起きますが、そうなると正しく足の筋肉が使えなくなり膝に痛みを感じる場合が有ります。
例えば太ももの前面。この場所が固い方も多いですが
ここの筋肉が硬くなると筋肉が収縮し動きづらくなり
その状態で無理に膝を曲げると痛めやすくなってしまいます。
足首の固さ
足首の固さも膝に痛みが走る原因の1つ。足首には膝に繋がる筋肉や腱が多くあり
例をあげると、アキレス腱は膝の裏側から足首の裏側まで繋がっており、ここが固くなるとふくらはぎの筋肉も固くなります。そうすると、膝の裏側に痛みを感じる可能性があります。
他には、前脛骨筋。この筋肉はスネにあり、つま先を上げる際に使う筋肉なので、運動などでもよく使います。ここが固くなると膝のお皿の下の方が痛くなる可能性があります。
このように足首の固さも膝の痛みに大きく関わってきます。
膝の痛みに対する調整
当院の産後骨盤整体では、まず問診で痛みについて詳しくお聞きし
その後お身体の状態をチェックします。
そして施術に入りますが、施術では骨盤周りの筋肉を動かしたり
股関節や足首の調整、太ももの前のストレッチなど、膝の痛みに有効な手技も組み込まれております。
施術前は立ち上がるだけで痛みを感じていた方も、施術後は「痛くない!」とおっしゃっていただく方も多いです。
私生活での注意点
私生活で膝に負担がかかる体勢は多々あります。
まずは「地べた座り」。赤ちゃんのおむつを替える際などに地べたに座る方も多いと思いますが、股関節が固まった状態で地べたに座ったり、少し前かがみになると膝にも負担がかかります。
可能ならば、ベビーベッドなどに寝かした状態で、おむつ替えなどをすると膝への負担も少なくなりますよ◎
あとは、赤ちゃんを抱っこした状態で、座ったり立ち上ったりを繰り返すと、おもりを持った状態で動くのと一緒なので負担がかかりやすいです。抱っこする際は座ってから、立ち上がってからを意識すると痛めづらくなります。
赤ちゃんのお世話をしていると、自分の身体は二の次になりがちですが、少し意識することで痛みが軽減する可能性もありますので、痛みでお困りの方は一度意識してみてください。
まとめ
ここまで産後の膝の痛みについて書いてきました。
産後は、産前と筋肉の使い方や身体の状態が変わり、様々なところへ負担がかかりやすくなり
そのうえ、睡眠不足等で身体の回復も遅くなりがちです。
骨盤矯正を行う事で痛みが改善される場合がありますので、お困りの方はぜひ一度ご相談くださいね。