こんにちは!
四日市市塩浜にある陽のひかり接骨院・整体院の院長の見並です。
本日もブログをご覧いただきありがとうございます!
「股関節の付け根が痛い」「しゃがむと股関節が詰まる感じがする」「スポーツ中に鼠径部が痛くなる」「あぐらをかくのがつらい」
このようなお悩みでご来院される患者様は少なくありません。
股関節の痛みというと「変形性股関節症」をイメージされる方が多いですが、比較的若い方やスポーツをされている方では『大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI:Femoroacetabular Impingement)』が原因となっている場合があります。
今回はFAIについて、最新の考え方を交えながら詳しくご紹介します。
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)とは?
FAIとは、大腿骨と骨盤(寛骨臼)が通常よりも早い段階で接触し、関節内で繰り返し衝突することで痛みが生じる疾患です。
以前は「骨の形が悪いから痛くなる」と考えられていましたが、近年では、
- 骨の形態
- 股関節の柔軟性
- 筋力バランス
- 骨盤や体幹の動き
- スポーツ動作
- 股関節への繰り返しの負荷
など、さまざまな要素が関係すると考えられています。
つまり、骨の形だけでは症状は決まらず、身体の使い方も大きく影響しているのです。
FAIの種類
Cam(カム)タイプ
大腿骨頭と頚部の境目が少し盛り上がっているタイプです。
股関節を深く曲げると、その盛り上がった部分が寛骨臼に当たりやすくなります。
若い男性やスポーツ選手に多くみられます。
Pincer(ピンサー)タイプ
骨盤側(寛骨臼)が深く、大腿骨を覆いすぎているタイプです。
比較的女性に多い傾向があります。
Mixedタイプ
CamとPincerの両方が存在するタイプで、実際にはこの混合型が最も多いとされています。
どんな症状が出るの?
FAIでは次のような症状がよくみられます。
- 鼠径部の痛み
- 股関節の詰まり感
- 引っ掛かる感じ
- 股関節を深く曲げると痛い
- あぐらがかけない
- 靴下が履きにくい
- 長時間座れない
- 車の乗り降りで痛い
- スポーツ中に痛みが出る
特に患者様は痛い場所を親指と人差し指で囲むように示すことが多く、これはC-signと呼ばれる特徴的な所見です。
FAIになりやすい人
次のような方はFAIを発症しやすいと言われています。
- サッカー
- 野球
- ラグビー
- バスケットボール
- ダンス
- 新体操
- アイスホッケー
- 格闘技
これらは股関節を深く曲げたり捻ったりする動作が多く、成長期から繰り返すことで骨の形態にも影響を与える可能性があります。
FADIRテストとは?
FAIで最もよく使われる整形外科テストです。
股関節を
- 曲げる(Flexion)
- 内側へ寄せる(Adduction)
- 内側へ捻る(Internal Rotation)
という姿勢を取ります。
この姿勢で鼠径部に痛みが出る場合、FAIや関節唇損傷が疑われます。
FADIRテストは感度が高い検査ですが、陽性だから必ずFAIというわけではありません。
そのため、画像検査や他の評価と組み合わせて判断します。
パトリックテスト(FABERテスト)とは?
股関節を
- 曲げる
- 外へ開く
- 外へ捻る
姿勢を作る検査です。
痛みの場所によって原因を推測できます。
鼠径部が痛い
- FAI
- 関節唇損傷
- 変形性股関節症
など股関節内部の問題が疑われます。
お尻側が痛い
- 仙腸関節障害
- 殿筋由来の痛み
などを疑います。
もし痛みが強く姿勢自体が取れない場合は、
- 重度の股関節障害
- 骨折
- 強い炎症
なども考慮し、必要に応じて整形外科での画像検査が必要です。
関節唇損傷との違い
FAIとよく似た症状を示すのが股関節関節唇損傷です。
関節唇とは、股関節の縁にある軟骨組織で、関節を安定させる役割があります。
FAIでは骨同士がぶつかることで、この関節唇が傷つきやすくなります。
つまり、
FAIが原因となって関節唇損傷を起こす
というケースも少なくありません。
関節唇損傷で多い症状
- 引っ掛かる感じ
- コキッと鳴る
- ロッキング
- 急に力が抜ける感じ
- 深い股関節痛
MRI(MR関節造影)で診断されることが多く、症状が強い場合は手術が選択されることもあります。
整体では何をみるの?
当院では股関節だけを見ることはありません。
股関節は身体の中心にあるため、
- 骨盤
- 腰椎
- 胸椎
- 足首
- 膝
- 体幹
すべてが影響しています。
そのため、
- 股関節可動域
- 骨盤の動き
- 胸郭の動き
- 歩行
- スクワット
- 片脚立ち
- 股関節周囲筋の筋力
などを総合的に評価しています。
整体でできること
FAIでは骨の形そのものを変えることはできません。
しかし、
- 股関節周囲筋の緊張
- 関節の動き
- 身体の使い方
を改善することで、股関節への負担を減らし、症状が軽減するケースは多くあります。
当院では、
- 股関節周囲筋の調整
- 骨盤・腰椎・胸椎の可動性改善
- 姿勢改善
- 動作指導
- セルフケア指導
を組み合わせながら施術を行っています。
ご自宅でできるセルフケア
お尻のストレッチ
中殿筋・梨状筋などを優しく伸ばしましょう。
無理に深く曲げる必要はありません。
股関節前面のストレッチ
腸腰筋や大腿直筋の柔軟性を改善することで、股関節前面の負担軽減につながります。
お尻の筋力トレーニング
- ブリッジ
- クラムシェル
- サイドレッグレイズ
などで中殿筋・大殿筋を鍛えることもおすすめです。
深くしゃがむ動作を控える
痛みが強い時期は、
- 深いスクワット
- あぐら
- 体育座り
など、股関節を深く曲げる姿勢は一時的に控えましょう。
こんな症状があれば整形外科の受診をおすすめします
次のような場合は、整体だけで対応するのではなく、整形外科で画像検査を受けることをおすすめします。
- 転倒後から痛い
- 荷重できない
- 夜間痛が強い
- 発熱がある
- 安静時にも強く痛む
- 痛みが急激に悪化している
これらは骨折や感染症など、早急な対応が必要な疾患が隠れている可能性があります。
まとめ
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)は、若い世代やスポーツをされる方に多い股関節疾患の一つです。
股関節の付け根の痛みや詰まり感は、「使いすぎだから」と放置されることもありますが、早期に適切な評価と対処を行うことで、痛みの改善や変形性股関節症への進行予防につながる可能性があります。
当院では股関節だけでなく、骨盤や体幹、姿勢、歩行など全身を評価し、一人ひとりに合わせた施術をご提案しております。
四日市市で股関節痛や鼠径部痛、スポーツによる股関節の不調でお悩みの方は、ぜひ陽のひかり接骨院・整体院までお気軽にご相談ください。


