陽のひかり接骨院・整体院

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東洋医学から見た冬の腰痛の考え方とセルフケア

こんにちは!

四日市の塩浜にある陽のひかり接骨院・整体院の院長の見並です。

 

本日もブログを読んで頂きありがとうございます。

 

寒さが増してくると、腰痛に悩まされる方もが多くなると思います。
今回は冬場に悪化しやすい腰痛について、少し毛色を変えて東洋医学的な視点からその原因と対策について書いて行きたいと思います。

東洋医学における腰痛の5つの種類

東洋医学では、腰痛は単に体の問題だけでなく、体と心、自然環境の関係によっても引き起こされると考えられています。
腰痛は5つの原因に分類され、それぞれに特徴と対策がありると言われています。

1. 少陰(しょういん)の病

冬の寒さが厳しくなる12月頃は、万物の陽気(エネルギー)が衰え、「少陰の病」による腰痛が発生しやすい時期です。
東洋医学では、腎経(じんけい)は少陰に属し、腎は腰と深く関係があるとされています。

例えば夏に活発に動けるのは、日光や気温が体を温め、活動エネルギーが十分だからとも言われています。
しかし冬はそのエネルギーが減少し、家の暖房を切っていると部屋が冷えて寒くなるのと同じように、体の中も冷えていきます。


寒さによって体の陽気が減少すると、陰気が相対的に強まり、体全体のエネルギー(熱)が減少します。
その結果、体のバランスが陰に偏り、特に腰や下半身が冷えやすくなり、腰痛が起こりやすくなります。


冬の寒い時期に活動が減ることでエネルギーが減少し、体の冷えが腰痛を引き起こす原因となると言われています。

 

2. 腎虚(じんきょ)の腰痛

「腎虚の腰痛」は、労働や日々の活動による疲労が腎の機能を損なうことで引き起こされる腰痛になります。
立ち仕事や過度の運動などで腎の力が消耗されると、腎が衰え、腰の痛みが出やすくなります。


東洋医学では腎は腰と深く関わるため、腎の疲労が腰の痛みにつながるとされています。

これは毎日使いすぎた機械が、壊れやすくなるのと同じです。
腎が疲れ果てると、腰を支える力が弱まって痛みが出やすくなります。
例えば、掃除機を使いすぎるとモーターが熱を持ち壊れやすくなるように、腎も疲れがたまると腰に痛みが現れます。

 

3. 風痺(ふうひ)の腰痛

風寒(ふうかん)の邪気が腰に停滞することで起こる腰痛を「風痺の腰痛」といいます。
たとえば風邪をひいたとき、関節が痛む経験をしたことがあるかもしれません。


これは寒さと風が体に影響し、痛みを引き起こすからです。
風邪が治ると痛みが収まるように、風痺による腰痛も風寒が去ると和らぐとされています。

 

風邪の影響で体の節々が痛むのは、冬の寒い風が窓の隙間から家に入り、冷え込んで不快になるのと似ています。
風寒によって体の奥が冷え、特に腰回りに痛みが生じると考えられます。

 

4. 跌腰(てっよう)

「跌腰」は転倒などの物理的な外傷による腰痛です。
たとえば、腰を強く地面に打ちつけた際に起こる痛みです。
現代医学で言う「腰椎圧迫骨折」などもこれに当たります。

これは車が事故でダメージを受けるのと同じようなものです。
大きな衝撃を受けた腰は、構造的に傷つき痛みを引き起こすことが多くなります。

5. 湿地(しっち)に寝臥して寒湿(かんしつ)が侵襲して痛む

少し難しいと感じるかもしれませんが「湿地に寝臥して寒湿が侵襲して痛む」とは、寒さと湿気が体に入り込み、痛みが生じる腰痛です。
東洋医学の古典には「寝る」という言葉が使われていますが、現代では水回りの作業に従事している方が、このタイプの腰痛に悩まされやすいと考えられます。
寒冷で湿気の多い環境にいることで体が冷え、湿気と寒さが腰に影響して痛みを生じやすくなるのです。

これは、湿気が多い日や雨の日に体が冷えて重く感じるのと似ています。
水回りの仕事や湿気の多い場所での作業が長時間続くと、冷えが腰に溜まり痛みが出ることが多くなるのです。

冬に気をつけたい「少陰の病」に対する対策

寒さが厳しい時期には、「少陰の病」による腰痛が特に多くなります。
東洋医学では、体と自然のリズムが連動していると考えられており、季節に応じたケアが重要です。

冬には体を温める食材を意識して摂ることで、冷えからくる腰痛を予防することができます。
特に冬野菜(かぶ、大根、白菜など)や、体を温める作用がある食材(生姜、にんにく、ネギなど)を取り入れると良いでしょう。
例えば、冷えた車のエンジンを温めるように、体を温かく保つことで陰陽のバランスを整え、腰の冷えを防ぎます。

参考にして頂けたら幸いです。

まとめ

東洋医学では、腰痛は外的な冷えや湿気、体のエネルギーの不足など、さまざまな原因によって引き起こされると考えられています。
冬は特に「少陰の病」による腰痛が増えるため、体を冷やさないよう温かい食べ物を摂るなどして、体のバランスを整えることが大切です。

セルフケアで解消が難しい場合は、ご自身での解消が難しい場合も多いので、ぜひ一度ご相談下さいね。